業務紹介

職員数(2022年11月1日現在)/薬剤師:40名/助手:6名/事務:2名

薬剤部長室

薬剤部長写真
このたび、平成 27 年8月1日付で琉球大学病院薬剤部長に就任いたしました。

私は薬剤師としての実務、薬の効果・副作用機序解明の研究、そして薬剤師を養成するための教育を実践してまいりました。琉大病院薬剤部においては、国立大学病院薬剤部の使命である臨床・研究・教育の3本柱をバランスよく行いたいと考えております。 

琉球大学病院薬剤部長
中村克徳
  • 1.臨床
    琉大病院薬剤部では、患者さんの安全・安心な治療ために、調剤、製剤、医薬品管理、試験研究、医薬品情報の収集と伝達などいわゆるセントラルでの業務を確実に行うと同時に、患者さんに対する病棟薬剤管理指導業務を積極的に行っております。医療チームに積極的に参画し、必要に応じてフィジカルアセスメントを副作用モニタリングなどに使うことができる薬剤師養成を目指しております。災害時に制限された環境下においても柔軟な対応ができる薬の専門家としての薬剤師の養成にも努めたいと思っております。がん専門薬剤師などの専門・認定薬剤師の取得もサポートしていきたいと思っております。
  • 2.研究
    琉大病院薬剤部では基礎と臨床、両方の研究に力を入れて行きたいと考えております。効果や副作用が薬物の血中濃度で予測できる薬物については積極的に治療薬物モニタリングを、遺伝子解析で予測できるものは SNPs などの薬物投与前(迅速)診断を推進いたします。また、その成果を学会発表や論文発表することで社会に貢献するとともに、薬剤師のやる気につなげていきたいと思っております。
  • 3.教育
    沖縄県には残念ながら薬学部が存在せず、全国の都道府県の中では最も薬剤師が不足している県のひとつであります。琉大病院薬剤部では、患者さんに頼られる「顔が見える薬剤師」を育てるために、薬学部実務実習生を積極的に受け入れ、同時に若手薬剤師の教育も重点的に実施していきたいと考えております。また、何らかの理由で一時的に離職している薬剤師の先生が不安なく職場復帰できるようなサポート体制の充実も、沖縄県薬剤師会・沖縄県病院薬剤師会と連携して進めていきたいと考えております。この素晴らしい琉大病院で患者さんにより良い薬物療法を提供できるように、薬剤部一丸となって努力していきたいと思っておりますので、どうか皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

薬務室

薬剤部内における事務的業務を行います。さらに、医学部および薬学部実習生の受け入れとスケジュール調整を行います。

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調剤室

医師の処方内容について薬学的観点よりチェックし、疑問点があれば医師に確認し問題点があれば処方変更を依頼してから調剤しています。最終的にお薬を適切に使用するために必要な情報などを付加して患者様一人ひとりに適したお薬を作り上げ、お渡ししています。

薬品管理室

入院患者さま及び外来患者さまに使われる注射薬を施用単位ごとに取り揃えて払い出す業務を行っています。注射処方箋では、投与量・配合変化・相互作用などを確認し、必要に応じて疑義照会も行っています。

製剤室

無菌操作の技術とクリーンな設備を用いて、患者さんの高カロリー輸液や抗がん剤の無菌調製を行います。また、市販されていないお薬(院内製剤)についての調製も行います。

抗がん剤治療管理室

院内で使用される抗がん剤レジメンを管理し、審査・承認を行う事務局を運営します。

医薬品情報室

適正かつ最新の医薬品情報を提供し、有効に活用されるよう図ります。新規医薬品や後発品への採用変更に関する検討を行っています。

病棟部門

入院患者さんへの薬剤管理指導業務(服薬指導など)を行います。また琉球大学病院の各医療チームの一員として以下のようなチームへの参画も行っています。

薬剤師が参加している医療チーム

  • ・HIV診療チーム
  • ・栄養サポートチーム(NST)
  • ・緩和ケアチーム
  • ・心臓リハビリテーションチーム
  • ・糖尿病ケアチーム  等


​​​​※写真掲載に関して患者様のご了承をいただいております。

薬剤試験研究室

治験部門

治験薬の保管温度や出納を管理し、調剤します。臨床研究支援センターの職員と協働して被験者対応、診療科・中央診療部との調整等CRC業務にあたります。

▼臨床研究支援センターのHPへ外部リンク
琉球大学病院臨床研究支援センター