薬剤部長あいさつ

  1. 薬剤部長あいさつ

人々の健康に寄与できる人材の育成

琉球大学病院薬剤部のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。私たちの薬剤部では、沖縄県で唯一の大学病院薬剤部としての矜持を持ち、臨床・研究・教育をバランスよく行うことで、地域に貢献できるよう努めております。

①臨床:薬剤部では、患者さんの安全・安心な治療ために、調剤、製剤、医薬品管理、試験研究、治験、医療安全、医薬品情報の収集と伝達などの業務を確実に行うと同時に、患者さんに対する病棟薬剤管理指導業務を積極的に行っております。医療チームに積極的に参画し、必要に応じてフィジカルアセスメントを副作用モニタリングなどに使うことができる薬剤師養成を目指しております。災害時にも柔軟な対応ができる薬剤師の養成にも努めております。がん専門薬剤師などの専門・認定薬剤師の取得もサポートしております。

②研究:薬剤部では基礎と臨床、両方の研究に力を入れております。効果や副作用が薬物の血中濃度で予測できる薬物については積極的に治療薬物モニタリングを、遺伝子解析で予測できるものは SNPs などの薬物投与前(迅速)診断を行っています。さらに、いわゆる健康食品や沖縄県産食品の有用性を検証し、その成果を学会発表や論文発表することで沖縄経済の発展へ貢献できるよう努力しております。また、海外からの研究者も積極的に受け入れ、国際性豊かな薬剤部を目指しております。

③教育:沖縄県には残念ながら薬学部が存在せず、全国の都道府県の中では最も薬剤師が不足している県です。薬剤部では、患者さんに頼られる「顔が見える薬剤師」を育てるために、薬学部実務実習生を積極的に受け入れ、同時に若手薬剤師の教育も重点的に実施しております。また、何らかの理由で一時的に離職している薬剤師の先生が不安なく職場復帰できるようなサポート体制の充実も、沖縄県薬剤師会・沖縄県病院薬剤師会と連携して進めております。患者さんにより良い薬物療法を提供できるように、薬剤部一丸となって努力しておりますので、どうか皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

琉球大学病院薬剤部長
中村克徳